どうしようもなく苛々した。
解っている。
今の『ルルーシュ』にとってロロは大事な大事な弟だ。
嘗てのナナリーにそうしていたように、過剰なまでの愛情を注いでいたとしても不思議じゃない。
だからあれくらい当然だ。
ロロがナナリーだったらと考えると何も不自然なことではない。
解っているんだ。
あれは弟に対するもの。
『ルルーシュ』の中ではそれ以上でもそれ以下でもない。
それでもどうしようもなく苛々した。
それは僕が知っているから。
ロロが本当はルルーシュの弟ではないということ。
『ルルーシュ』は弟に対してしているだけでも、違うことを知っている僕にはそうは映らない。
―――解っているんだ。
割り切れ。
割り切れ。
割り切れ。
だいたい―――今更、どの面下げて彼にそんな感情が持てるとでも?
おこがましいにも程がある。
彼を売った自分にはお似合いじゃないか。枢木スザク。
せいぜいナイトオブラウンズとして、命令に忠実であるがいいさ。
5話、ルルとロロがじゃがいも(?)の皮剥きしてるのを見てるスザクのシーンからの妄想。
こんなだったらいいなというルルスザ的観点から勢いで書きました。
どうにも消化不良な気もする…。
本当はここまでにルルは記憶を取り戻してるわけですが、一応スザクとしては本当に記憶が戻ったのかどうかの判断の為に監視してるのでしょうから、スザクがまだルルーシュは記憶改竄されたままだろうと思っていた場合を想定した妄想です(長い)。