心地良いまどろみの中ふと目を開けた。
そうして真っ先に飛び込んできたのは艶やかな黒髪。
僕の大好きな君の髪。
隣にある、美しい君の寝顔。
眠っているときの顔はまだほんの少しの幼さを残していて、昔を思い出させる。
今はその瞼の中に隠されている深い紫色の瞳。
僕を惹き付けて放さない、僕の大好きな色。
早くそれを見たいと思う反面、まだ寝顔を見ていたいとも思う。
だって普段はかっこいい君だけれど、寝顔は妙に可愛いんだもの。
もぞりと身動ぎして君に近付く。
まだ起きる気配はない。
とても警戒心の強い君がこんなにも深く眠っているのは、ひょっとしたら僕がいるから?
自惚れにも程があると思うけれど、もしそうであるなら嬉しい。
触れ合うほど近くに寄ると君の体温までが伝わるよう。
少し低めの君の温度。
どちらかと言えば高めな体温の僕なので、抱き合えばお互いによりそのあたたかさとつめたさを感じられて、何故かいつも胸がぎゅうっとなる。
でもそんな君のつめたいあたたかさが好きだよ。
君の愛するナナリーにするように、ときどき僕の頭を撫でる大きな手。
本当は僕と大して変わらないはずなのに、このくるくるした癖っ毛をくしゃくしゃとされているととても大きく感じられる君の手。
男のものとは思えないほど細くて美しい指。
この指でいつも君は僕に―――。
―――やめよう。
まだ陽も高いというのに、そんなことを思い出すと若いこの身体はまた熱を持ってしまう。
すっかり君に溺れてしまっているこのどうしようもない身体。
昨夜も散々君に啼かされてしまった。
普段は僕の方が体力があるというのに、ああいうときだけどうして君はああも元気なのだろう。
―――否、考えても答えの出そうにないことを考えるのはよそう。
例え君に訊いたところで、いつものように意味のよく解らない理不尽な答えが返ってくるに決まっているのだから。
…そういえば、今何時だろう。
カーテン越しに窓から差し込んでくる光がやけに強いように感じる。
お陰で段々と目が冴えてきた。
またもぞりと動いて時計に目をやる―――
「―――っ、るっ、ルルーシュ、起きてっ!遅刻だっ!ルルーシュっ!!」
しあわせなじかん
相変わらずルルが出てこない…。
あれ、ひょっとして管理人的にルルは書き辛いのか…?
これがこんなにも短いのは、当初拍手用に書いてたからです…。
でも拍手は拍手で同じ系統で纏めるのがいいだろうと思ってこっちに移動。
でもそしたらやっぱり恐ろしく短くなった…。
これでルルが起きてからの話も途中まで書いてたんですが、どうにもだらだらする気配がしたのでボツに。
今考えればそれを書き直すかなんかすればよかったかしらん…。
管理人が書く話は下手に長くするとどうしてもだらだらした感じになっちゃうので、「あ、これはだらだらしてきたな」と思ったらいい感じのとこで潔く切っちゃってます。
だから長い話は苦手です…。
ちなみに管理人は綺麗なルルを好きなスザクが好きです(笑)。
つまるところ趣味に走っただけの話とも言う…。