「また……できなかったな……」
「―――何をだ?」
「……君の、誕生日の…お祝い……」
「………」
「七年前……君たちに、僕の誕生日を、祝ってもらって…本当に、嬉しかったんだ……。それまでにも…祝ってもらったことが、全くないわけじゃ…なかったのに……君たちに、おめでとうって、言ってもらえて…花…もらって……なんか、初めて、本当におめでとうって……言ってもらえた、気がして………」
「……あれは、そこらで摘んだ、ただの花だった」
「…知ってる……。でも、それでも…君たちの気持ちが…嬉しかった……」
「………」
「だから……絶対お返ししようって……。僕も、君たちの誕生日を…ちゃんと、しっかりお祝いしようって……決めてたのに……あのときは……結局…できなかった………」
「……仕方ないさ……」
「うん……。でも、だから……また、君たちに逢えて、今度は…今度こそは、ちゃんとお祝いしようって……。今度こそは、できるはずだって……思ってて……」
「………」
「なのに……また、できなかった………。……君の誕生日……遅すぎるんだよ……」
「……人のせいにするな」
「うん…ごめん……」
「……謝るな……。怒ってなんかいない……」
「…ううん、謝るよ………。君の誕生日……お祝いできなかったから………。楽しみに…してたんだけどな……」
「………」
「ああ、でも……ちょっと、早いけど……先に…言っておくよ……。誕生日…おめでとう……」
「……まだ、冬にもなっていないぞ……」
「……今しか…言えないから……。………生まれてきてくれて……ありがとう……。君に逢えて…・・・よかったよ………」
「 っ………」
「………いろいろ…あったけど……七年前…君や、ナナリーと、過ごせた時間は……とても…しあわせ、だったから………」
「………」
「あの、想い出が、あったからこそ、僕は…………」
「………スザク?」
「………ぁ……ごめん……。なんか……眠くなって、きちゃっ て………―――」
「スザク」
「……ルルーシュ……。いろいろ……ごめ んね………。ほ んとは………おれ は…………」
「―――……スザク?」
「スザク?」
「―――…………スザク」
遺言
何一つ祝ってる感じがしなくてもルル誕と言い張ってみる…。
時期が悪いよ時期が…!
きっと他のステキサイト様でも同じこと言ってると信じてます。
私生活で忙殺されてる時期に加えて冬コミ原稿…。
祝いたい気は溢れててもいかんせん余裕がない。
二期の出だしがどんなのか分からない上に、本編沿いにしようとしたらえらいことになった罠。
ごめんルル…。
えーっと、詳しい状況を何一つ書いてないので分かりにくいかもしれませんが、これは25話後捏造です。
ついでに言うと死ネタです。
それ以上詳しくは申しません。
とりあえず直前にルルに叩き付けたこと(25話ラスト)と真逆のことを言ってのけるスザクは酷い人ですが、これでスザク自身はもう酷い目に合うことはありません。
そして何も言えずただスザクの言うことに答えるだけで、結局最期に彼が言おうとしたことを聴くことのできなかったルルは可哀相ですが、これで少しは救われてると思います。
ただ、独り残されてしまったのはそれまでルルがしてきたことの報いかな、と。
ナナリーのことは現段階ではまだ分からないので独り、と言うと少し違う気もしますが、ナナリーとスザクはルルにとっては別の種類で一番に大事なものだったはずなので。
ちなみにこれをルル誕としてアプする管理人は一番酷い人です。